テーマ8.32の画像 |
ランチア テーマ8.32の画像紹介 |
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エクステリア |
8.32ならではの特徴として、フェラーリをモチーフとしたと思える格子状のフロントグリルや、星型の5本スポークアルミホイール、そして有名(?)な可変式リアスポイラーや、手書きによる2本のボディストライプが挙げられます。 どれもさり気無い演出であり、8.32のどこを見ても「 Ferrari 」の文字や跳馬のエンブレムを見つけ出すことはできません。これには「 エンツォ・フェラーリがランチアへのエンジン提供を嫌がり、フェラーリの名前をこのクルマのどこにも表示しないことを条件にしぶしぶ提供を認めた 」という説と、逆に「 ランチア側がフェラーリの名を飾るのを嫌がった 」という説があり、なかなか世の8・32ファンを楽しませてくれてます。(笑) |
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特徴として真横から見た場合に、Aピラー、Bピラー、Cピラーをそのまま延長していくと空中で一点に交わるようなデザインになっています、ジウジアーロがセダンをデザインする時によく用いた当時の手法がテーマにも使われています。 また、プレスドアの一部でもあるBピラーがボディと同色に塗られていて、2つの窓の存在を明確にしており、堂々たる風格あるセダンになっています。(※) ※ かつて人気のあったトヨタのソアラ(初代と2代目)にもこの2つの手法が用いられてました、Bピラーもボディ同色でしたし。確かに端正なスタイルだったと思います、人気もありましたしね。ちなみにソアラはジウジアーロじゃありません。 |
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テーマのボディデザインは、どこも破綻していない理想的なラインを描いていると思います。 良く言えば落ち着きのある上質なセダンですが、悪く言えば公用車っぽい地味なセダンです。(笑) 当時はもちろんのこと、今見てもテーマの気品あるデザインはジウジアーロの傑作のひとつと思っています。 |
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フェラーリエンジンの次に有名な(?)電動格納式の可変リアスポイラーです。大変珍しい格納式のスポイラーです。 これによる高速走行での恩恵は結局よく分かりませんでしたが、羽根が出てくる(格納する)時の注目度はバツグンです。 後ろにそれなりに気合いの入ってるクルマが来た時にはニョキニョキっと羽根を出して相手を驚かし、ひるんだ隙にフル加速して逃げます。(笑) |
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スポイラーの開閉は手動になります、スイッチはワイパーレバーの先端にあります。 筆者はとてもお気に入りだったのですが、日本の誇る小林彰太郎氏の試乗記には「 良識的なランチアにはそぐわぬギミックのように思われてならない(CG87−06号)」と酷評されております。そぐわないのか・・・。 |
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外観のさりげないポイントとしてボディサイドやリアトランク上部に2本のストライプが入っています。 これはよくありがちなステッカーなどではなく、なんと職人さんによる手書きペイントだそうです。そのせいか多少うねってたり太さがところどころ違ったりしてますが、なかなか見てて楽しいラインです。 そしてさらに細かいことにボディカラー別にストライプのカラーが使い分けられています。下段の黄色こそ全車同じですが、上段のカラーは、ブルーが明るい青、グルジオが黒、ネロがグレイ、ロッソは明るい赤色にと塗り分けられています。ここらへんのこだわりは、さすがイタリアです。 |
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インテリア |
8・32の特徴のひとつ、ポルトローナ・フラウ社の本革をふんだんに使用した内装です、メーターパネルにはウォールナットが使用されてます。 ちょっと見にくいですがメーターは左より、燃料計、速度計、回転計、水温計、グラフィック警告灯その1(電装とか半ドア警告など)、グラフィック警告灯その2(エンジン系)、電圧計、油温計、が配置されてます、その上にある黒い丸3つはエアコンの吹き出し口になります。 また、エアコン操作パネルの下にはオーディオと灰皿&シガライターがそれぞれウッドカバーに隠れています。 |
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なんとも豪華な内装で乗るたびに気後れしてしまいそうでした。 ちょっとケバいという感じもしてますが、タダモノではない雰囲気は結構お気に入りでした。 また室内が広く居住性もとても快適です、基本的にはドライバーズカーと思ってますが、リアシートも快適だそうで、なんとも理想的な快楽セダンです。 |
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リアのヘッドレストはこれまた電動格納式で、ドアが開いたり重さを感知すると自動的に上がるという凝った仕掛けが施されてます。 さらにはこのヘッドレスト、贅沢なことに左右独立に別々に作動します。 ドアが閉まり、重さを感知しないと約1分後に自動的に下がります。 |
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壊れそうな装備だなと思ってましたが、案の定動きが不安定でした。(笑) 現在これが生き残ってる8・32は皆無ではないでしょうか。 筆者号は走行中誰も乗っていないのに勝手に上がったり下がったりして動いてました、夜の走行中に後ろでヘッドレストが勝手に動く様は結構怖いですよ〜。(笑) 写真ではリアに格納されているサンシェードをあげています。こちらは手動式になります。(巻き上げ式で下げると格納します。) |
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エンジン |
8・32の心臓部、フェラーリV8エンジンです、そのヘッドカバーにはこのクルマにとって唯一 「 Ferrari 」の文字を見つけ出す事ができます。 テーマに308クワトロヴァルボーレ用V8エンジンを搭載するにあたり、180度だったクランクを静粛性に有利な90度スローに変更されています。 しかしエンジンフィールはまさしくフェラーリそのもので恐ろしく滑らかに吹けあがります、一言でいえばパワフルでいてシルキー。エンジンサウンドがとても魅力的で3,500rpmよりエンジン音が整っていき、レッドまで官能のシンフォニーを奏でてくれます。 |
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このサウンドとレスポンスのよさがあいまって高回転の気持ち良さはまさしく絶品! 高回転を維持しながらのドライビングはアドレナリンが枯渇しそうなぐらい官能的なものです。(やや誇張あり) その後フェラーリを2台乗って気づくのですが、8・32ほど純粋にエンジン音を楽しめたフェラーリは無かったと思います。 328は補機類がガシャガシャ言うのでエンジン音があまり聞こえず、355はマフラーの音が大きくて聞こえない。(笑) 適度にノイズが遮蔽されてる8・32こそエンジン音を楽しめる唯一のフェラーリと思えます。 |
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