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「 ハチサンニィ? 知らないそんなクルマ 」 そんなアナタへご説明いたします。
まず、「 テーマ 」はイタリアの名門ランチア社が1984年にリリースしたFFのアッパーミドルセダンです。当時のランチアのプレステージカーとして1993年まで生産されていました。
そのいかにもランチアらしいエレガントな高級車は、イタリアを中心としたヨーロッパ中でかなり好調な販売実績を収めたようです。ちなみにその美しいボディデザインは、日本でも有名なジョルジェット・ジウジアーロの作品です。
テーマのフラッグシップカーになるべく1986年に追加発表された「 8・32 」はテーマシリーズの中でも異色の存在で、なんとフェラーリ・エンジンを搭載しています。
ボンネット下にはフェラーリ308クワトロバルボーレ用3リッターV8DOHCエンジンをディチューンしたF105型が所狭しと鎮座(※)しており、端正なフォルムを纏いながらもスポーツカーのポテンシャルをも持つというスーパーなセダンでした。
ちなみに8.32にはATは無く、5MTしかありませんでした。
現在だとイメージ的には2004年に登場したマセラティの現行クワトロポルテになるのでしょうか、8.32はフェラーリエンジンを積んだセダンの元祖になります。
※ 車名の 8.32 とはこの「 V8気筒32バルブ 」に由来しています。 |
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