フェラーリV8は1990年から発売された348以降に、ほぼ世界同一仕様になったとされています。
つまり328までは輸出先別に仕様が異なっているのです。
筆者が知るところでは、本家EU( ヨーロッパ )仕様、スイス仕様、北米仕様、日本仕様、ドバイ仕様などの仕様があるようですが、日本に生息する328はほとんどがEU仕様か日本仕様と思われます。
こちらではこれらの違いを紹介してみます。
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日本仕様は前後バンパーが大型のものになってます、これは北米仕様に準じてます。
パッと見はわかりにくいですが、比べてみるとはっきりと違いがわかります。
当然ながらバンパー下部のフロントスカート部分の形状も異なってます。
筆者は、スタイル的に丸みをおびて見えるEU仕様の方がカッコイイと思ってます。
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日本仕様のリアバンパーも少し大型なものになり、熱対策用のスリットが存在します。
これまた北米仕様に準じてます。
やはり前後バンパーともにEU仕様の方がスッキリとしてていいですね。
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328の左側インテークから導入されたエアーは、オイルクーラーへと導かれてますが、そのオイルクーラーの位置が異なっています。
日本仕様はインテーク近くにオイルクーラーが位置してますが、EU仕様はその位置に無く、冷却水サブタンク下まで延長されて位置してます。
特別スペース的に問題があるわけでもなさそうで、なぜこのように違ってるのかはわかりません。
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諸元表にも記載しましたが、日本仕様とEU仕様ではエンジン出力や圧縮比が異なっています。
そのためなのか日本の排気ガス規制のおかげか知りませんが、エンジン周辺の補機類が若干異なっていました。
メカにうとい筆者ではこれらが何なのかサッパリですが、結構違って見えます。
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日本仕様はリアバンパー下の黒いスリットが大型なものになっています、これも大型バンパーの弊害かと思われます。
一方EU仕様のそれは小型であり、左右両脇に赤い反射板(?)がついていました。
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日本仕様はサイドマーカーランプが大型なものになってます。
これは特別フェラーリだけでなく、他の輸入車でも多くの車種が変更されてます、そんなに日本の法規は厳しいのでしょうかね?
ちなみに348やF355も日本仕様は大型ランプになってます。
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各仕様とも両サイドのインテークはそのまま穴が開いてるだけですが、ドイツ仕様だけはここに網のカバーがかかっています。
まあ、わからない理由ではないですが・・・ こんなトコでもお国柄がわかって面白いです。
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